カッコかわいいゼロキューブですが、新築を建てるとなると気になるのが「雨漏り」や「結露」の問題です。
「雨漏り」は、施工不良が無ければ、あとは今後のメンテナンス次第なところがあります。
「結露」は、アパートなどで発生して嫌な経験をしたことがある人が多いかもしれません。
また、外的要因の風災による雨漏りがもっとも心配になりますのでその点も触れています。
ここでは、雨漏りと結露について、ゼロキューブで実際に家を建てて住んでいる経験と今後の対策について説明していきます。
雨漏りが起きたことある?
ゼロキューブで家を建てて早築2年が過ぎました。あっという間です。
さて、雨漏りですが発生していません!やったね!
友達が同時期に某ハウスメーカーで家を建てて雨漏りで大揉めしていましたが、我が家のゼロキューブは雨漏りは起きていません。
2年半も経過しているので、流石に施工不良などで雨漏りが起きることは無いでしょうね。
ただ、経年劣化などで今後雨漏りが起きる可能性はもちろんあります。
ゼロキューブで使用されている部材から雨漏り対策を見ていきます。
ゼロキューブの外部材はなに?
我が家のゼロキューブの場合、正面のガルバリウム鋼板も含み外壁4面ともサイディングに変更されています。
部位 | メーカー | 仕様・品番 |
屋根材 | JFE | Cシルバー(つや有り) |
正面外壁 | ニチハ | ウッドシェイク(EJB652E)<シュピネMGナチュラル> |
他3面外壁 | ニチハ | ウッドシェイク(EJB652E)<シュピネMGナチュラル> |
サッシ | YKKsp | カームブラック OP:LOW-E複層ガラス遮熱仕様ブルー |
ニチハ ウッドシェイク(EJB652E)<シュピネMGナチュラル>
我が家の品番は廃盤になっていて、今はウッドシェイクⅡが出ています。
我が家の外壁サイディングの当時のパンフレットの拡大写真はこちらです。
JFE Cシルバー
JFEのシンプルデザイン屋根 立平333みたいです。
我が家
カタログの写真
正面壁のガルバリウム鋼板は無いですが、屋根はガルバリウム鋼板のようですね。
今後の雨漏りの発生するかもしれない原因と対策は?
雨漏りの原因としては、屋根・壁・バルコニーの3つの部位です。
屋根
屋根はそもそもガルバリウム鋼板なので、当初の施工不良が無ければ雨漏りはしなさそうです。
メンテナンスについては、JFEの公式サイトによると次のように有りました。
Q. 金属屋根材のメンテナンスはどうしたらいいでしょうか?
A. 屋根の色がかなり褪せてきた場合は塗装をお勧めします。
定期点検の上再塗装をお勧めいたします。
葺き替えた場合はリサイクルも可能です。出典:JFE鋼板ホーム > 住宅屋根 > Q&A
我が家の場合は、太陽光パネルも敷いているので屋根自体はよほど劣化は進まなそうです。
ガルバリウム鋼板の塗装について気になって調べてみました。
塗装屋さんのサイトによると基本的にはガルバリウム鋼板の屋根は塗装不要という考えのようです。
なぜガルバリウム鋼板に塗装が必要ないのか
ガルバリウム鋼板に塗装が不要な理由の一つに、少し前まではガルバリウム鋼板に向いた塗料がなかった、という事情があります。ガルバリウム鋼板は耐用年数も長いので、ペンキ王では基本的には塗装施工は不要だと考えています。
ただ、最近では塗料の性能も上がり、ガルバリウム鋼板でも塗装ができる塗料も出てきました。また、「以前塗装工事をしてもらった」「どうしても色を変えたい」という場合もあるかと思います。どうしても場合は、お住まいの状況に合わせて塗料をご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。
出典: 戸建の外壁塗装なら【ペンキ王】
まとめるとガルバリウム鋼板は、メーカーはよほど色褪せたら塗装をおすすめしているが、現場では塗装しなくてもいいけど希望するなら相談乗りますよ!といった感じですね。
我が家としては、屋根材の劣化については20〜30年くらい放置でも構わなそうな状態ですね。
全面塗装をしなくてはいけない頃には、そもそももっと進化したガルバリウム鋼板みたいな金属屋根が開発されていると思うので、葺き替えになるんじゃないかと予想しています。
外壁
外壁はサイディングそのものの劣化より、一番はコーキングの劣化などが懸念されますね。
コーキングの役割とは?
コーキングはお家を守るために非常に重要な役割を担っています。
家が人だとすると軟骨のような役割があります。例えば、人が歩いたり、走ったり、ジャンプしても簡単に足が折れないのは軟骨が衝撃を吸収しているからです。もし軟骨が無かったら、衝撃を吸収できずすぐ折れてしまいます。
家も同じで、外壁は気温の変化などで膨張してしまうため、コーキングが無ければ、ぶつかり合い劣化してしまいます。
ただ、外壁の隙間にコーキングをすることにより外壁同士のぶつかり合いもなくなりクッション性もあるので耐久性が増します。また、水が家の内部に侵入することも防ぎ、コーキングはなくてはならない存在です。出典: 戸建の外壁塗装なら【ペンキ王】
コーキングはサイディングを保護する役割もあるし、隙間から水の侵入を防ぐ役割もあります。
逆に、コーキングが無ければ、サイディング自体の劣化や破損を招き、水の侵入が増え、家内部へのダメージが蓄積されてしまいます。
コーキングは一回行えば永久に効果が持続するわけではなく一般的に寿命は5~10年です。
出典: 戸建の外壁塗装なら【ペンキ王】
ニチハの公式サイトでも調べてみました。
シーリングの耐用年数には言及はありませんでしたが、外壁材のメンテナンス項目にもシーリング材についても点検・交換について記述がありました。
※コーキングとシーリングはここでは同じものとして扱います。
③シーリングの点検
シーリングを目視して、剥離、亀裂などが発生していないか点検してください。③シーリング材の打ち替え
部分的なシーリング材の打ち替えは必ずその部分の既存シーリング材を撤去し、適合プライマーを塗布して打ち替えてください。既存シーリング材を撤去せずに剥離やひび割れ部分に充填しても防水効果は得ることができません。外壁の塗り替えの際にはシーリング材全体を撤去して打ち替えてください。
雨漏り防止のためにもコーキングもしっかり点検しておかないといけないですね。
コーキングの症例とは?
コーキングの症状はこのようなものがあるみたいです。
画像引用元: 戸建の外壁塗装なら【ペンキ王】
コーキングの劣化は目で見てわかりそうですよね。
目で見える範囲でも異常がわかれば交換の検討をした方が良さそうです。
外壁のメンテナンスは?
なお、外壁材についてのメンテナンススケジュールは15年くらいで塗り替え、25年前後に塗り替えや張替えがおすすめのようです。
コーキングの上から塗装をしてしまうのは、おすすめできないそうです。
コーキング→塗装とコーキング→コーキングといった形でメンテナンスしていくのが良いですね。
壁の雨漏り対策は、築10年頃から具体的にメンテナンス実施時期を検討したいです。
柄のサイディングの再塗装について
我が家のような柄のサイディングの場合、ニチハではクリア塗装が用意されているので、単色に塗られることはありません。
柄ありのサイディングにすることを検討している方はメンテナンスもしやすいので安心してくださいね!
バルコニー
バルコニーの防水処理は約10年くらいでメンテナンスを検討すると良いようですね。
モルタル仕上げ・防水仕上げ共に劣化が進んでくると雨漏りの原因にもなりますので、築10年をひとつの目安に防水点検をされてみてはいかがでしょうか。
〜中略〜
新築時に施される防水工事も築10年経っていても全然問題ない場合や、築8年で防水層が浮き上がってしまっていたりと様々な状況パターンがありますので一概に「築10年でやり直した方が良い」とは言えず、場合によってはトップコートのみのメンテナンスで十分だったりもします。
出典:各種防水工事
価格は工事内容によって変わりますが、3万円〜10万円くらいになりそうです。
多くの場合が、表面だけの劣化でトップコートを塗るだけなので3~4万円で済みますが、防水層からの補修になると7~10万円になります。
我が家のゼロキューブは+BOXなのでバルコニーがあります。
メンテナンスしないで放置していけば雨漏りする可能性があります。
早め早めのメンテナンスであれば、3〜4万円程度の出費で性能維持できるのであれば、トラブルなしで安心して暮らせそうです。
雨漏りの対策のまとめ
当然、ゼロキューブだからといって雨漏りがするような部材は使われていません。
ただし、自分で年に1度くらいは異常が無いか点検しておく必要はあります。
大抵築10年くらいから早めのメンテナンスを行って各部位の性能維持と寿命を伸ばすことがおすすめですね。
屋根 | 20年くらい持ちそう。よほど色褪せるようだと塗装するのが吉 |
外壁 | 5〜10年くらいでコーキングする。サイディングは15年くらいで塗装する |
バルコニー | 10年くらいで防水工事。早めのメンテでトップコートのみで4万円くらいで済むかも |
外壁塗装・防水工事の専門業者様のサイトから引用させていただきました。
結露が発生したことある?
雨漏りは施工不良などで起きると思いますが、結露となるとどうでしょう。
ずばり、結露も発生していません!!!やったね!
北側、北西側に水回りが集中している間取りですが、壁や天井にカビが生えたりしていません。※追記あり
他の部屋もですが、玄関の壁や天井もカビなどは発生していません。
しかも、ゼロキューブで全室に24時間換気口がついていますが、我が家では「閉じた」ままで使っていません。家の窓やサッシを換気のために開け続けることもしないです。
強いて言えば、キッチンとトイレ二ヶ所と浴室の換気扇は24時間365日稼働していますが、全然結露が発生してなくて本当に良かったです!
洗面脱衣所のお風呂上がりの湿気問題が出てきた
結露とはまた違いますが、お風呂の湿気問題が表面化してきました。
洗面脱衣場には換気扇ありませんが、風呂場の扉開け閉めした際にも湯気が飛び出ていくようなシーンもあまりなく、湿気出ないなぁと思ってるくらいです。それくらい換気扇のパワーがすごいのかな?
最初は上記のように書いていましたが、その後、妻に洗濯機を使わないときには、洗面脱衣所の扉を開けておいて欲しいと言われました。
締め切っていたままで、中に入ろうとするとちょっとムッとしていたそうです。
だいたい2年7ヶ月くらい経過した頃から、クロスのつなぎ目の剥離が目立つようになりました。
ちょっと黒ずみが見えるのでカビかもしれません。
具体的に対策したら詳しくレポートします。
ポイント
洗面脱衣場には、24時間換気口か換気扇の取り付けをして置いたほうが良さそうですね。
結露がどうしても不安になる場合は?
結露関係で設備がスタンダートのゼロキューブと違う点が1点あります。
僕らも結露は怖かったので、オプションで「ペアガラス」にしています。
ペアガラスにしたおかげで、ガラスやサッシに水滴が発生しないです。ペアガラスの効果はかなり大きいと感じています。
水回りの換気扇で家の中の湿気を出し続けているのと、内外気温差によるガラスの水滴発生をペアガラスで防いでいるから、結露は発生していないんじゃないかと考えています。
オプションについてはこちらのゼロキューブ+BOXの総額いくら?付けたオプション一覧と価格も公開!で触れていますので合わせてご覧ください。
24時間換気口を使わない理由
ところで、24時間換気口は使ってないと言いましたが、もちろん併用すれば結露も換気もさらに効果が大きくなることはわかっています。ただ、使っていないことにはちょっとした理由があります。
それは音と汚れです。
換気口をオープンにすれば、外の音が響いて聞こえてきますし、部屋で音楽を聞いたりすれば外に聞こえてしまいます。
これは当たり前なことなんですが、あくまで中と外を分けたい僕としてはあまり好ましくないので閉じています。
また、汚れなんですが、換気口の室内側も汚れるんです。よく不動産営業のときに、賃貸でも売買でもお部屋の中をよく見てたんですが、特にロードサイドの物件は排ガスで黒くススのような汚れになって24時間換気口の周りにくっついています。
我が家は幹線道路から離れているので、そこまで排ガスを気にするレベルではありませんが、埃や砂などいくらでも舞っていますし、洗濯物を完全に室内干しにしているほどあまり外の空気をよく思ってないので、あんまり使いたくないというのが正直なところ。
もちろん24時間換気口にはフィルターが取り付けられていますので、虫や粒子が大きいものが入っては来ません。ただ、やっぱり気になるものは気になるもので好みの部分が大きいですね。
施工不良より台風被害の雨漏りの方が心配かも?
2019年9月と10月の台風15号と台風19号でも特に雨漏りしませんでした。
こちらの【千葉直撃】ゼロキューブの台風被害は?揃えておきたい防災対策とゼロキューブ+BOXで実践した台風対策は台風の備えや直撃で感じたことをまとめていますので合わせてご覧ください。
万一、飛来物で屋根・壁に損傷を与えたらそこから雨漏りしてしまいます。
ただし、台風は風災になりますから、火災保険での修理が可能なんです!
>>ゼロキューブの火災保険はどこ?保険料はいくら?火災保険のおすすめ比較見積もり方法|住宅本舗
火災保険の申請が難しいかも?
自動車保険や医療保険を自分でやったことがあっても、火災保険の申請はどうしたら良いのかわからないという人が多いんじゃないでしょうか?
持ち家になると管理も自分ですから、自分が修理業者に見積もり依頼をしたり、風災の損害を特定したり写真で記録したりとかなり手間がかかります。
何か家で損傷があれば、お世話になった建築会社の担当営業などに相談する場合もあると思います。
ただ、その損傷が台風によるものか否か判断し、火災保険が適用できるように書類作成ができるかといえば別問題でしょう。
下請けの修理業者が、火災保険の適用に強ければ良いのですが事前に確認する方法は無いですよね。
そこで「火災保険の申請サポートサービス」を覚えておきたいです。
火災保険の申請サポートサービスを利用しよう!
住宅損傷修復ラボ
被災調査や損害の特定など難しい作業も代行してくれるのが住宅損傷修復ラボです。
保険活用することで台風の影響で住宅に損傷があれば「自己負担ゼロ」で修理が可能になります。
住宅損傷修復ラボの保険のプロが無料で調査してくれますし、修理の見積もりも必要ですから工事の手配も行ってくれます。
調査・申請・工事まで一切費用はかかりません。
各保険会社でも風災が火災保険で適用されているはずです。
火災保険の内容で不安があっても住宅損傷修復ラボで適用可能か相談できます。
また保険の申請には「現地調査報告書」と「工事見積書」が必要になりますが、住宅損傷修復ラボでは火災保険が認定されるように「自然災害による損傷である理由」「被災した日付」「適切な工事価格」「写真の取り方」など長年の経験と知識を生かして書類作成してくれます。
実例:住宅損傷修復ラボで申請サポートを受けることで下記のように約75万円の修理を火災保険でまかなうことが可能でした。
仮に、無料調査の結果、保険が適用されなかった場合でも、無理に修理工事をすすめられることはありませんから安心してくださいね!
公式サイトから無料調査の申し込みが可能です!
さいごに
以上、ゼロキューブは雨漏りや結露って起きる?原因と対策まとめでした。
施工不良で雨漏りが無ければ、今後は自分の判断でしっかりとメンテナンスしていく必要がありますよね。
また、万一の台風などの風災被害が発生したときのために利用できるサービスをメモして覚えておきましょう!
ゼロキューブのレビューや実際に住んでみて感じたメリット・デメリットをゼロキューブ+BOXを建てたブログ記事まとめに記事一覧にしてまとめているので合わせてごらんください! NICE KIPはゼロキューブ+BOXを実際に建てた人が運営しているブログです。 ゼロキューブに関連する記事をまとめているのでサイトマップとしてご覧ください。 ゼロキューブを建てるなら土地に ... 続きを見るゼロキューブ+BOXを建てたブログ記事まとめ